TRIVIA便器にサイズってあるの?の豆知識
トイレサイズに違いはあるの
大きいものは「エロンゲート」と呼ばれます。
便器のサイズは、大形(エロンゲート)、標準(レギュラー)の2種類があります。
明確な違いとして「便座設置穴から便座の先端までの長さ」と「便座設置穴の直径(長径)サイズ」になります。
エロンゲートは、長さ:470mm・穴の直径(長径):360mm〜380mm
レギュラーは長さ:440mm・穴の直径(長径):320mm〜350mm
です。今はエロンゲートが主流となっています。
なぜエロンゲートが主流になったのか
かつて、トイレといえばしゃがんだ姿勢で用を足す「和式便座」が主流でした。
1970年代後半ごろから「洋式便座」が普及し、それまで和式便座を使っていた家庭が洋式に替えることが増えました。
和式便座はスペースが狭いため、洋式便座もスマートな「レギュラー」が重宝されました。
しかし、レギュラーサイズには大きなデメリットがありました。
体格の良い男性が使う場合、下腹部が便座に触れてしまい使いづらいといった問題が生まれました。
そこで生まれたのが「U型」便座でした。
ところが、70年代後半ごろから住宅の建て替えや新築が進み、部屋も広くなっていきました。
トイレも例に漏れず、広いスペースに改修されていきました。
さらに、1980年代になると、トイレメーカー最大手である「TOTO」が温水洗浄便座「ウォシュレット®」を発売しました。
ウォシュレット®は各種施設・家庭にどんどん普及していきました。
それに伴い、便座もレギュラーから取って代わってエロンゲートが適用されるようになりました。
エロンゲートは大きめサイズなので、便座を切る必要がありません。いわゆる「O型」と呼ばれる便座になります。
また、O型は成形がしやすく、電熱線の配線もスムーズに行うことができるという利点があります。